Ten Summoners Tales (CD)

 1993年、Stingのアルバムです。

 前作「The Soul Cage」は、内省的で重い、暗いイメージのアルバムでしたが、今回は、一転して、明るい雰囲気で、ふわふわしたような感じがする、とても聴きやすいアルバムです。

  不思議なタイトルは、「カンタベリー物語」に出てくる召喚人(The Summoner)と、Stingの本名のラストネーム(Sumner)とを掛け合わせてできたもの。

 歌詞は、愛や正義といった道徳、戦争や金といった現実 etc、シリアスなものが多いのですが、まるで昔話や寓話のように、ほんわかした雰囲気で、聴かせてしまうのが、なんともStingらしい感じがします。

 懐かしいような感じもしますし、ジャケットの馬に乗ってStingが旅をする情景が浮かぶような。





 独特の開放感がある、シングル・カット曲、"If I Ever Lose My Faith in You" 西部劇をSting流に昇華した、"Love is Stronger than Justice" 黄金色の畑が目に浮かぶような、とても美しい超名曲、"Fields of Gold" 映画「Lethal Weapon 3」で使用された曲を、ボサ・ノヴァ風にして再録音した、"It's Probably Me" 映画「Leon」で使用された、美しく儚い名曲、"Shape of My Heart"。





などなど、素晴らしい楽曲が、多く収録されています。

 演奏は、Sting (Vo, B), Dominic Miller (G), Vinnie Colaiuta (Dr), David Sancious (Key)が中心で、他、Violin, Viola, Cello, Flute, Trombone, Trumpet, Harmonica, Pedal Steel, バグパイプ系 etc、色彩豊かになっています。

 基本Rockでありながら、あらゆる音楽要素をサラリと盛り込んだ、ホントにシャレた、かっこいいアルバムです。

 Stingには名盤が多いのですが、コレをBestに持ってくる人も多いのでは? 「Stingファン」は、必携! 「リアルタイム世代」「Sting初心者」にも、オススメの1枚です。

(参考) 日本盤は、9曲目に、ボーナストラック「Everybody Laughed But You」収録。