なんだこれくしょん(初回限定盤) (CD)

当初「にんじゃりばんばん」「インベーダーインベーダー」と、フザけた感じのシングルが立て続けにリリースされたときにはちょっと呆れてしまったが、よく考えれば、そもそも名前が"きゃりーぱみゅぱみゅ"だったわけで、むしろようやく楽曲がキャラクターに追いついたような気がして、後々妙に納得してしまった。

で、結局その2曲が聴きたくて買ってしまうという。

満を持して放ったきゃりーぱみゅぱみゅのセカンドアルバム「なんだこれくしょん」。

前作と比べ、より親しみやすく、より華やかな作品に仕上がっている。

玄人好みの音楽的な面白さもありつつ、前述の2曲や「のりことのりお」「くらくら」といったアルバム曲の問答無用なノリや、繰り返される言葉の意味のなさ・悪ふざけ具合にも拍車が掛かっているので、低年齢層にだってしっかりと楽しんでもらえる構造になっている。

バラードを収録しなかったのも正解かもしれない。

歌詞では前作同様、大人と子供を行き来する女の子の変身願望や等身大の姿が多く描かれている。

そして、その背中を強く押すようなヒロイズムもちゃんと継承されている。

たまにグッとくるフレーズが紛れ込んでいて、うっかりしてると泣きそうになるから侮れない。

もはや"きゃりーぱみゅぱみゅ"は、いずれこの時代の音楽を振り返るときの代表的な存在になったのではないかと思う。

それでいてこのアルバムからは、時代を越えてずーっと聴いていられるんじゃないかというほどの普遍的な音楽の楽しさをも感じる。

もうそれだけで十分に素晴らしい。

聞き手を選ばずオススメしたい。