Shostakovich: Symphony No. 4 (CD)

とても音がきれいだ。

適度な残響によって、オーケストラが作り出す音楽空間を的確に感じることができ、ショスタコーヴィチが書いた複雑な書法や立体的な音響、楽器の受け渡しや重なりの妙を味わうことができる。

第1楽章中間で現れるバス・クラリネットとピッコロの掛け合いの場面なんて、とても音は小さいのにハッキリ明確に聴こえて来る。

こうした録音があって初めて、ペトレンコが指向している、メリハリがあって見通しが良く、個々のフレーズごとへの明確な意識が伝わってくると言うものだ。

第1楽章終わり頃の静かな部分も、フレーズに張りつめた緊張感が漂い、ペトレンコの指示が隅々まで行きわたっていて不気味さが際立っている。

第2楽章もキリッとして切れ味鋭い音楽づくり。

ショスタコーヴィチが書いた音楽は、場面転換が頻繁に出てきて、大騒ぎで盛り上がったと思ったら、次の瞬間はしゅんとしてしまって自分の内側に閉じこもってしまうような所がある。

この場面転換をキッチリ瞬時に行うのは結構大変な作業で、オーケストラが高い集中力を持ってないと上手く行かないが、ここでもRLPOの演奏は鮮やかだ。

第2楽章後半の弦が凄い勢いでフレーズを奏でる所も、とてもスリリング。

続く小太鼓の連打からもの凄い喧騒に発展し、ヴァイオリンとチェロが左右で掛け合いをするところも興奮させられる。

以下第3楽章も同様の緊張感の高い演奏が繰り広げられている。