Difficult to Cure (CD)

81年発表の6作目。

ヴォーカルがジョー・リン・ターナーに変わって発表された作品。

レインボーとしては初のトップ10ヒットとなるラス・バラード作の1.を収録しており、前作よりも更にポップ化したという一般的な評価を得ているが、ヒットを出したということで売れ線狙いと一部には悪評が立っていたことも事実である。

また本作はジャケットが従来のデザインと大きく変化していて目立つためレインボーと言えば本作を思い出す人も多いと思う。

ターナーは歴代の名ヴォーカリストの中でもレインボーには適任であり、まさにグループの顔だと思う。

従来のイメージを更にポップにしたかのような1.に続く、乾いたギター・サウンドを聞かせる2.など楽曲、演奏共に覇気を感じさせる若返った印象を受け、本作が名実共に彼らの一つの頂点であったと思う。

グループとしても初の全米トップ10入りを果たしており、彼らの持ち味を殺さずに出来る限り分かりやすく示した作品と言えると思う。

ヴォーカル主体というだけではなく、4.で感じられるフュージョン/ソウル的な和声や、リッチーのギターが随所で唸りを上げているのが本作のバランスの良さを感じさせる。

5.は初期ジェフ・ベックを彷佛とさせるインストで10.はベートーベンの「喜びの歌」だが、後者はELOの影響だろうか?当時は売れ線と言われてはいたらしいが、産業ロック的な要素はほぼ皆無であり、いわゆるハード・ロックのファンには古典の一つとして常識の一枚と薦められると思う。