久々に見ごたえのある楽しい映画でした。
二転三転どころか、内容は七転八転します。
死刑廃止をテーマとした作品と決めつけてしまうと簡単ですが、その枠を超えた大変な傑作となっています。
米国のリベラル派は日本での左派というイメージに近いと言えば、当たらずとも遠からずですが、死刑囚の元大学教授はバリバリのリベラルですね。
しかし、共和党支持層と完全に共通する点は、キリスト教文化であり、聖書について詳しくないと、米国の二者の伝統的な対立と図式的にしかとらえられず、両者が人間への根源回帰を核としている点では本質的に同じであることが見えてきません。
キリスト教的な影響のもとで、根源への回帰が外(社会)へ向かうか、あるいは外を無視し、内面に向かうだけの違いです。
その証拠に本作品の結末はキリストの一粒の麦のたとえそのままになっています。
このたとえは欧米人にとってはあまりに当たり前なので、日本人は思い起こす必要があります:「一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままであり、もし死ねば、豊かな実を結ぶ。
自分の命を愛する者はそれを失い、・・・」 作品中で出てくる大学での哲学の授業、パーティでのおしゃべりも、単なる飾りでなく、結構意味がありますので注意が必要ですね。
フランスの哲学者ラカンの言葉が出てくるのも悪くありません。
結局、日々の欲望を満たすことに生きている限り、まだ真の人生とは言えず、他人のために死んでこそ新しい命を得るというキリスト教の教えがこの作品では上手に説かれています。
これを理解しないと、単に“ドキドキして面白かった”で子供っぽく終わってしまうでしょう。
今も昔も“キリスト者”として生きている方々、かつてはその信仰や興味を持っていた人々、米国の文化の根底を理解したい人々には、必見の傑作となっています。
二転三転どころか、内容は七転八転します。
死刑廃止をテーマとした作品と決めつけてしまうと簡単ですが、その枠を超えた大変な傑作となっています。
米国のリベラル派は日本での左派というイメージに近いと言えば、当たらずとも遠からずですが、死刑囚の元大学教授はバリバリのリベラルですね。
しかし、共和党支持層と完全に共通する点は、キリスト教文化であり、聖書について詳しくないと、米国の二者の伝統的な対立と図式的にしかとらえられず、両者が人間への根源回帰を核としている点では本質的に同じであることが見えてきません。
キリスト教的な影響のもとで、根源への回帰が外(社会)へ向かうか、あるいは外を無視し、内面に向かうだけの違いです。
その証拠に本作品の結末はキリストの一粒の麦のたとえそのままになっています。
このたとえは欧米人にとってはあまりに当たり前なので、日本人は思い起こす必要があります:「一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままであり、もし死ねば、豊かな実を結ぶ。
自分の命を愛する者はそれを失い、・・・」 作品中で出てくる大学での哲学の授業、パーティでのおしゃべりも、単なる飾りでなく、結構意味がありますので注意が必要ですね。
フランスの哲学者ラカンの言葉が出てくるのも悪くありません。
結局、日々の欲望を満たすことに生きている限り、まだ真の人生とは言えず、他人のために死んでこそ新しい命を得るというキリスト教の教えがこの作品では上手に説かれています。
これを理解しないと、単に“ドキドキして面白かった”で子供っぽく終わってしまうでしょう。
今も昔も“キリスト者”として生きている方々、かつてはその信仰や興味を持っていた人々、米国の文化の根底を理解したい人々には、必見の傑作となっています。