名刺代わりの1曲目の「Tatiana (czardas)(タティアーナ/チャールダーシュ)」から聴衆を魅了する音楽が詰まっていました。テクニックも音楽技量も素晴らしくいきなり引き込まれます。20曲、73分の収録時間、良く知られている曲群ですので、ダニエル・コランを良く知らない人も、アコーディオンにあまり馴染みの無い方にもお勧めします。2011年12月10日に、東京のHAKUJU HALLでのライブ演奏です。2011年11月14日にダニエル・コランが70歳の誕生日を迎えたこともあり、6年連続して来日公演してきたのを今回限りで打ち止めにしたという記念のライブ録音です。コランの曲目紹介、聴衆の拍手など、臨場感溢れる収録となっていました。3曲目の有名な「Paris Canaille(パリ・カナイユ・パリ野郎)」は2分足らずの演奏時間ですが、パリの香りが詰まっていました。ピアノのグレゴリー・ヴー、ギターのドミニック・クラヴィクが加わり、トリオによる演奏でした。4曲目の「Sous les toits de Paris(パリの屋根の下)〜Sous les ponts de Paris(パリの橋の下)」など有名なシャンソンのメドレーですので、親しみを感じます。難しい演奏なのでしょうが、それを微塵にも感じさせず、軽やかさに満ちており、アコーディオンってこんなに雰囲気があって良かったということを認識させる名演奏だと思いました。拍手も一段と大きくなっているようです。シャルル・トレネ作の名曲「L 'me des po'tes(詩人の魂)」も素敵でした。ライブですので、マイクが近く、臨場感はあるのですが、時折演奏中の雑音も拾ってしまいますが、それがまたホールの最前列で聴いているかのような雰囲気になるのがまた御愛嬌です。ダニエル・コランがバンドネオンを演奏している「La boule tango(ラ・ブール・タンゴ)」も、リズムの切れ味がいかにもタンゴだという曲でした。「Valse Chinoise(チャイニーズ・ワルツ)」以下の曲も素敵ですので、関心のある方は是非どうぞお聴きください。