私にとってストーンズは80年代以降、ライヴ盤しか聴かなくなってしまい、熱心なフォロワーではなくなってしまった。その中でライヴ+スタジオ録音で構成された本作は、95年発売のオリジナル盤のときから大好きな作品。エレキ・ギターも使っているが、かたいことぬきの、リラックスしたアコギをたっぷりフィーチャーしたストーンズ流アンプラグドの傑作。M7(最近ではあの話題のスーザン・ボイルもカヴァーしている)、9、11のようなアンプラグド向けのいい曲が揃っているし、M2(これはプラグド)でディランの曲のカヴァーを初披露し、M8等はカントリー色を加味して原曲とは異なる表情を引き出している。いつものライヴの定番で本作に収録されたのはM1ぐらいだが、ストーンズとアンプラグドの組み合わせに期待する人を決して裏切らない傑作だ。本エディションは09年最新リマスター+SHM−CD盤。確かによく聴くとアコギやベースの音のキレが増し、バックのピアノ等の楽器の音がはっきりしたとは思う。しかし、元々95年盤の音質は悪くなかった。それに95年盤は日本盤だけのボーナス(海外ではCDシングルでリリースされた)「ブラック・リムジン」が含まれていたが、本エディションからは落ちた。ボーナスまではリマスターされなかったからだろう。ということで、私は95年盤を手放さないことに決めた。