オスカー・ワイルドという作家を多少なりとも知っている人なら、彼を主役に据えたなら、誰でも期待するであろう華麗さ、危険な香り、退廃的な美というものが、全く感じられない小説だった。
せっかく切り裂きジャック事件と同時代の殺人ミステリーなのに、読んでいてもほとんど衝撃を感じなかった。
一人の少年の猟奇的殺人事件が発端となるにしては、当初死体が無いだけでなく、殺人現場自体に戦慄的な描写が欠落している。
ワイルドだけが見た現場など、怖ろしさなど何も感じなかった。
また、殺人事件らしきものが起きた時点で、あらかた殺害に至った犯人の動機というものが、読者に簡単に推察できてしまう。
オスカー・ワイルドを主役に据えた時点で、かえって犯人の動機の推察という点で破綻しているのではないだろうか?文中、何度もワイルドを称賛する台詞が出てくるが、そのたびにしらけてしまった。
なぜ、ワイルドをもっと危険で魅力的な男として、描くことができなかったのだろうか?と疑問に思う。
せっかくの良い素材が、誤った調理法で料理され、肝心の味付けまでも期待を裏切るに違いないという料理のようで、魅力に欠けていた。
脇役のコナン・ドイル達も凡庸な描き方。
別にドイルでなくてもよかったのではないか。
ヒロインの描写も惹かれなかった。
中途半端なミステリー。
華麗でも流麗でも戦慄でもない。
小説の中の世界に引き込まれないから、読了するまで、かなり根気がいった。
せっかく切り裂きジャック事件と同時代の殺人ミステリーなのに、読んでいてもほとんど衝撃を感じなかった。
一人の少年の猟奇的殺人事件が発端となるにしては、当初死体が無いだけでなく、殺人現場自体に戦慄的な描写が欠落している。
ワイルドだけが見た現場など、怖ろしさなど何も感じなかった。
また、殺人事件らしきものが起きた時点で、あらかた殺害に至った犯人の動機というものが、読者に簡単に推察できてしまう。
オスカー・ワイルドを主役に据えた時点で、かえって犯人の動機の推察という点で破綻しているのではないだろうか?文中、何度もワイルドを称賛する台詞が出てくるが、そのたびにしらけてしまった。
なぜ、ワイルドをもっと危険で魅力的な男として、描くことができなかったのだろうか?と疑問に思う。
せっかくの良い素材が、誤った調理法で料理され、肝心の味付けまでも期待を裏切るに違いないという料理のようで、魅力に欠けていた。
脇役のコナン・ドイル達も凡庸な描き方。
別にドイルでなくてもよかったのではないか。
ヒロインの描写も惹かれなかった。
中途半端なミステリー。
華麗でも流麗でも戦慄でもない。
小説の中の世界に引き込まれないから、読了するまで、かなり根気がいった。