蚊学ノ書 (集英社文庫) (文庫)

 1994年に夏目書房から出た単行本の文庫。

 椎名誠が中心となって、日本の島、アマゾン、アラスカ、シベリアなどで蚊の大軍に襲われた体験談を語ったもの。

C.W.ニコル、松坂實、蔵前仁一、沢野ひとしなどが参加している。

 シベリアの蚊のエピソードがすごい。

雲のようにムワーッと襲来し、ひと叩きで30匹も殺せるほどになるというのだから……。

絶対に蚊のシーズンのシベリアには行きたくないな。

 そのほか、世界の蚊の切手、江戸の蚊の川柳、蚊帳の歴史と値段など、蚊にまつわる蘊蓄が詰まっている。

蚊の小説も。

読んでいるだけでかゆくなってくるような本だ。

 ただ、同じエピソードが3回も出てきたりと、構成に難あり。

また、体験談に偏ってしまっているのもどうか。

もう少し参加メンバーを広げれば、もっとおもしろい本に仕上がったのではないか。