Morbid Tales (CD)

トム・ガブリエル・フィッシャー(vo,g) マーティン・エリック・エイン(b) ステファン・プレストリー(dr)スイス出身暗黒スラッシュメタル・バンドによる、1984年デビュー作。

後のブラックメタルにも絶大な影響を与えた、メタル界のクラシックとも呼べる名盤。

基本はハードコアの要素も含んで直線的に疾走するスラッシュメタルなのだが、要所要所で頭病んでるとしか思えない展開が登場する。

#1 "Human" は40秒ほどのイントロなのだが、多重録音された男性コーラスの「アーーーーー」という単調な音が不気味すぎる。

続く "Into the Crypts of Rays" はVenom直系の猛毒スラッシュ。

トムの吐き捨てヴォーカルもかっこいい。

スウェーデンのブラックメタル・バンドMardukも、この曲をカヴァーしている。

というかこのバンドは、ギターの音そのものが、人間に不快感を与える周波数が使われているんじゃないかと思うぐらい、他人を寄せ付けない刺々しい雰囲気がある。

一部からはカリスマ視されているが、聴き手を選ぶバンドでもある。

ミドル~スローテンポ曲の、毒霧立ち込める沼地のような粘っこさも極めて特徴的。

邪悪さという点においては、当時のスラッシュメタル界ではトップクラスの存在だったのでは。

スラッシュメタルというジャンルが産声を上げたばかりで、まだ様式化される前の混沌としたサウンド。

現在活躍しているブラックメタルの起源を知る意味でも、暗黒メタル好きは必聴。