バラにおくる (CD)

次作「コート・アンド・スパーク」でポップス路線に大きく舵をとる直前の、ジョニ72年発表の第5作目。数曲ではあるが、腕利きのミュージシャンを揃えた本格的なバンドをバックの中でのジョニ節は本作で披露されている。その代表作が名曲「恋するラジオ」。この曲が聴けるだけでも本作は買いである。また、次作、そして名盤「マイルズ・オブ・アイルズ」につながるジャズとポップスの融合への関心を示唆する曲もある。そういう意味でアルバム・ジャケットの雰囲気、絵と大自然の中でのジョニをとらえた写真を添えた歌詞カードとともに、変化の予兆を感じさせる佳作である。また、本作で強く感じるのはジョニの歌詞の魅力。是非ジョニの作品では歌詞カードも熟読して下さい。最後の曲の歌詞は難解ですけれども。