アイランド (紙ジャケット仕様) (CD)

アグレッシブなジャズ風あり、英国フォークソング調あり、ビートルズを連想させる部分が一瞬あったりと、多彩な展開が楽しめる初期キング・クリムゾンの傑作。決してヴォーカル・パートが多い作品ではないが、本作の魅力の一つがボズの歌声にあるのは多くの人が認めることだろう。繊細なガラス細工のような声。その声の特質がいかんなく発揮されたのが、ラストの名曲アイランド。ジャケの美しい星雲の写真と呼応するように、虚空に吸い込まれ、輝き続けるイメージを、70年代のロック少年だった私の脳裏に刻みつけた。オリジナルLPがリリースされてから40年たっても時として無性に聴きたくなる声は確かにある。私にとってボズが歌うアイランドがそうだ。