地図に関する多くの著作がある今尾恵介氏による労作でした。
本書は白水社ホームページで平成23年(2011)4月〜同24年6月まで連載された「日本を定点観測する」に加筆・修正を行ったものです。
紹介された各地区の大正や昭和の地図が見開きで掲げられています。
当然、現在とは違いますし、河川の流れ、電車の線路、大きな建造物の消失など、地図から伝わってくる情報を筆者が様々なエピソードを交えながら、記述してありました。
筆者の博覧強記ぶりに驚かされました。
掲載したエリアは、関東を中心に全国に点在してありますので、近くの都市の盛衰も眺めることができるでしょう。
85ページには、大阪の京橋の地名や由来、駅の変遷などよく知られていない記述の連続で知的好奇心をくすぐるものでした。
砲兵工廠跡は小松左京の「日本アパッチ族」の舞台となった場所です。
本書にはそれらは触れてありませんが、ビジネスパークへの変身も含めて、本書で実に詳しくあまり知られていない地域史について述べられていました。
地図の情報から多くのことが学べるという見本でしょう。
各章のタイトルと掲載地区名を掲示します。
急速な欧化政策─銀座・有楽町 水車と電線会社─西新宿・代々木 塩田からタワーマンションへ─船橋 日本一の町─荏原町 日本初の水力発電所と電車─京都・蹴上 塩田と養魚場は京浜工業地帯へ─川崎 幕末以来の海軍の街─横須賀 水田とグラウンドから大厦高楼の街へ─武蔵小杉 砲兵工廠の最寄駅から大阪北東のターミナルへ─大阪・京橋 村山貯水池を目指した三本の鉄道─多摩湖畔 大正時代に出現した田園の遊廓─名古屋・中村 東京から埼玉へ移籍した村─浮間 「空都」から多摩の中心へ─立川 仙台南隣の宿場町は「副都心」へ─長町 中世の自治都市─堺 鉄道聯隊の村から交通の要衝へ─習志野 浜沿いの農村から住宅都市へ─芦屋 「苫屋の煙」たなびく漁村から三五〇万都市へ─横浜 水田の広がる「鹿手袋」から交通の要衝へ─武蔵浦和・中浦和・西浦和 田んぼの広がる砂利電車の終点から「郊外型SC」の街へ─二子玉川 砂村新四郎が開拓した新田は今─砂町 兵員輸送の拠点港から大工業地帯へ─広島・宇品 猪苗代と利根川の名がここにある理由─東京・尾久 日本で一か所しかない文字の地名「垳」─埼玉・八潮 幕府の火薬庫から大学の町へ─明大前 今はなき碁盤目の城下町─名古屋 鉄道とビールの街─吹田 古代以来の国際貿易港の町─博多
本書は白水社ホームページで平成23年(2011)4月〜同24年6月まで連載された「日本を定点観測する」に加筆・修正を行ったものです。
紹介された各地区の大正や昭和の地図が見開きで掲げられています。
当然、現在とは違いますし、河川の流れ、電車の線路、大きな建造物の消失など、地図から伝わってくる情報を筆者が様々なエピソードを交えながら、記述してありました。
筆者の博覧強記ぶりに驚かされました。
掲載したエリアは、関東を中心に全国に点在してありますので、近くの都市の盛衰も眺めることができるでしょう。
85ページには、大阪の京橋の地名や由来、駅の変遷などよく知られていない記述の連続で知的好奇心をくすぐるものでした。
砲兵工廠跡は小松左京の「日本アパッチ族」の舞台となった場所です。
本書にはそれらは触れてありませんが、ビジネスパークへの変身も含めて、本書で実に詳しくあまり知られていない地域史について述べられていました。
地図の情報から多くのことが学べるという見本でしょう。
各章のタイトルと掲載地区名を掲示します。
急速な欧化政策─銀座・有楽町 水車と電線会社─西新宿・代々木 塩田からタワーマンションへ─船橋 日本一の町─荏原町 日本初の水力発電所と電車─京都・蹴上 塩田と養魚場は京浜工業地帯へ─川崎 幕末以来の海軍の街─横須賀 水田とグラウンドから大厦高楼の街へ─武蔵小杉 砲兵工廠の最寄駅から大阪北東のターミナルへ─大阪・京橋 村山貯水池を目指した三本の鉄道─多摩湖畔 大正時代に出現した田園の遊廓─名古屋・中村 東京から埼玉へ移籍した村─浮間 「空都」から多摩の中心へ─立川 仙台南隣の宿場町は「副都心」へ─長町 中世の自治都市─堺 鉄道聯隊の村から交通の要衝へ─習志野 浜沿いの農村から住宅都市へ─芦屋 「苫屋の煙」たなびく漁村から三五〇万都市へ─横浜 水田の広がる「鹿手袋」から交通の要衝へ─武蔵浦和・中浦和・西浦和 田んぼの広がる砂利電車の終点から「郊外型SC」の街へ─二子玉川 砂村新四郎が開拓した新田は今─砂町 兵員輸送の拠点港から大工業地帯へ─広島・宇品 猪苗代と利根川の名がここにある理由─東京・尾久 日本で一か所しかない文字の地名「垳」─埼玉・八潮 幕府の火薬庫から大学の町へ─明大前 今はなき碁盤目の城下町─名古屋 鉄道とビールの街─吹田 古代以来の国際貿易港の町─博多