日本では、どうやら実際の北朝鮮情報とは異なる画一的・通俗的な情報が氾濫しているようだ。
それは、ミサイル発射にしても「金正恩」体制の盤石さ打ち出すためでなく、正恩を取り巻く「金正日」の側近たちが自分たちの存在を誇示する為の行為であった。
その人たちは、金正日が「金日成」体制を無力化し自分の唯一指導体制を作り上げたその過程に於いて血の粛清から最後まで生き残った強者たちである。
正恩には、直接任命した側近や主導勢力も神格化も未だ持ち合わせてはいない。
党と軍部は、金敬姫と張成沢を排除するため核実験さえ強行した。
そのために、金正日の唯一の正妻が生んだ金雪松を推し立てる補助的神格化作業を行っている。
金正恩は、軍部に取り込まれたと推論できる。
金正日は、金日成が生きていた当時名誉職と実務職の構造を作り上げた。
朴外務相より姜外務第一次官が力を持つ。
最高人民会議常任委員長金永南は何の実権も以っていない。
張成沢らは、新しい権力秩序編制の必要性を提議し党との戦いになったのである。
結果的には、軍も関与したのであろう。
「北」は、「三代滅族連座制」というのがある。
「私の命」も「私の命」でなく「私のもの」がない。
全てが、首領に私有化されている。
個人の誇りに賭けてまで守りたいものがない。
祖国などという抽象的概念でなく「私の財産」「私の愛」「私の職業」という守るものがなければ暴動も起こせない。
「脱北」の夢しかないのだ。
その代わり、「私という存在」を完全に捨ててこそ安楽に暮らせる運命になる。
人権、自由を主張出来るのは、首領一人だけであり他は奴隷である。
特権階級は、代々特権階級であり続ける。
私有は禁じられており「我々」となり「金銭」さえも私のものではない。
興味を引く話が幾つもある。
.北の限定内部文書には、小泉総理が「拉致を認定しさえすれば114億ドルを渡すと提案していた」という事跡がある。
田中均局長が二日分の交渉記録を残していなかったことが安倍総理の指摘で明らかになった。
その中に、資金支援の金額が話されていた可能性が高いと関係筋は見ている。
また、金正日が統一戦線事業部にめぐみさんが生きていた場合と死んでいた場合の損得について分析しろという指示を出したということを著者は暴露している。
これは、生きているということに他ならない。
.「シバチ(妊娠)」という言葉がある。
これは、拉致に絡む。
以下、著者が関係者から直接聞いたことである。
平壌市内に、「現地妻の村」というのがある。
外国人の夫と朝鮮人の妻、そしてその子供たちが暮らしている。
そこ居住している知人がこっそり打ち明けてくれた。
自分の父親は、日本社会党の幹部だと。
また、赤軍派の日本人について、「拉致した男性と拉致された女性が夫婦として暮らしているケース」がある。
金正日の指示による拉致工作の第一の理由は、北のスパイを教育するための、「現地化」教官用。
第二は、北出身のスパイを外国人の身元で派遣するための身元洗濯用。
第三は、適応能力と忠誠度によって現地人のスパイに仕立て上げるための現地派遣用である。
めぐみさんは、これに当たる。
10代だったからだ。
但し、洗脳は上手くいかなかった。
そこで、「シバチ」戦略が出されてくる。
北の美人を海外に送って白人、黒人、東南アジア人など外国人相手に妊娠工作を操り広げるようになった。
生れた瞬間から隔離して育てるのである。
対南工作部署は、現在でも訪朝した外国人や韓国人相手に現地妻工作を行っている。
それは、外国の有名な政治家、企業家、記者、宗教家、学者などで現地妻や子供を人質にして協力要求するものであり金正日の提案である。
脱北者の中で北の深奥である労働党中央即ち「金正日体制の政策決定過程」を知り得るのは、その地位から黄長ヨプ(既に亡くなった)と著者の二人位だろうと言われている。
その分析は、そこで生きてきた人のみに身に着いた内在的論理であろうという事が分かる。
他の本とこの点に於いて一線を画している。
金正日が拉致を認めたのは、盗聴されているのを承知で当時の安倍官房副長官が小泉総理に、認めないならこのまま帰りましょうと言ったからだろうという話も出て来る。
外務省の官僚は、官僚的対応に終始したようであるが安倍総理は、日本を背負っている政治家として胆力を以って対応したようである。
それは、ミサイル発射にしても「金正恩」体制の盤石さ打ち出すためでなく、正恩を取り巻く「金正日」の側近たちが自分たちの存在を誇示する為の行為であった。
その人たちは、金正日が「金日成」体制を無力化し自分の唯一指導体制を作り上げたその過程に於いて血の粛清から最後まで生き残った強者たちである。
正恩には、直接任命した側近や主導勢力も神格化も未だ持ち合わせてはいない。
党と軍部は、金敬姫と張成沢を排除するため核実験さえ強行した。
そのために、金正日の唯一の正妻が生んだ金雪松を推し立てる補助的神格化作業を行っている。
金正恩は、軍部に取り込まれたと推論できる。
金正日は、金日成が生きていた当時名誉職と実務職の構造を作り上げた。
朴外務相より姜外務第一次官が力を持つ。
最高人民会議常任委員長金永南は何の実権も以っていない。
張成沢らは、新しい権力秩序編制の必要性を提議し党との戦いになったのである。
結果的には、軍も関与したのであろう。
「北」は、「三代滅族連座制」というのがある。
「私の命」も「私の命」でなく「私のもの」がない。
全てが、首領に私有化されている。
個人の誇りに賭けてまで守りたいものがない。
祖国などという抽象的概念でなく「私の財産」「私の愛」「私の職業」という守るものがなければ暴動も起こせない。
「脱北」の夢しかないのだ。
その代わり、「私という存在」を完全に捨ててこそ安楽に暮らせる運命になる。
人権、自由を主張出来るのは、首領一人だけであり他は奴隷である。
特権階級は、代々特権階級であり続ける。
私有は禁じられており「我々」となり「金銭」さえも私のものではない。
興味を引く話が幾つもある。
.北の限定内部文書には、小泉総理が「拉致を認定しさえすれば114億ドルを渡すと提案していた」という事跡がある。
田中均局長が二日分の交渉記録を残していなかったことが安倍総理の指摘で明らかになった。
その中に、資金支援の金額が話されていた可能性が高いと関係筋は見ている。
また、金正日が統一戦線事業部にめぐみさんが生きていた場合と死んでいた場合の損得について分析しろという指示を出したということを著者は暴露している。
これは、生きているということに他ならない。
.「シバチ(妊娠)」という言葉がある。
これは、拉致に絡む。
以下、著者が関係者から直接聞いたことである。
平壌市内に、「現地妻の村」というのがある。
外国人の夫と朝鮮人の妻、そしてその子供たちが暮らしている。
そこ居住している知人がこっそり打ち明けてくれた。
自分の父親は、日本社会党の幹部だと。
また、赤軍派の日本人について、「拉致した男性と拉致された女性が夫婦として暮らしているケース」がある。
金正日の指示による拉致工作の第一の理由は、北のスパイを教育するための、「現地化」教官用。
第二は、北出身のスパイを外国人の身元で派遣するための身元洗濯用。
第三は、適応能力と忠誠度によって現地人のスパイに仕立て上げるための現地派遣用である。
めぐみさんは、これに当たる。
10代だったからだ。
但し、洗脳は上手くいかなかった。
そこで、「シバチ」戦略が出されてくる。
北の美人を海外に送って白人、黒人、東南アジア人など外国人相手に妊娠工作を操り広げるようになった。
生れた瞬間から隔離して育てるのである。
対南工作部署は、現在でも訪朝した外国人や韓国人相手に現地妻工作を行っている。
それは、外国の有名な政治家、企業家、記者、宗教家、学者などで現地妻や子供を人質にして協力要求するものであり金正日の提案である。
脱北者の中で北の深奥である労働党中央即ち「金正日体制の政策決定過程」を知り得るのは、その地位から黄長ヨプ(既に亡くなった)と著者の二人位だろうと言われている。
その分析は、そこで生きてきた人のみに身に着いた内在的論理であろうという事が分かる。
他の本とこの点に於いて一線を画している。
金正日が拉致を認めたのは、盗聴されているのを承知で当時の安倍官房副長官が小泉総理に、認めないならこのまま帰りましょうと言ったからだろうという話も出て来る。
外務省の官僚は、官僚的対応に終始したようであるが安倍総理は、日本を背負っている政治家として胆力を以って対応したようである。