ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」作品8 1-4 (CD)

取り分け千住明氏編曲のヴィターリ(1663-1745)のシャコンヌに強く魅かれました。

凡そ300年前のイタリアの曲でありながら、千住明さんに新しい息吹(力)を吹き込まれた曲はどこかしら日本的な悲しみを背負った空気が漂い、溢れんばかりの情感をストラディバリウス・デュランティが見事に歌い上げています。

日本の著名な作曲家である千住明さんは特別な時にしか自分の曲の演奏を妹の真理子さんに頼まないと仰っていますが、今回は真理子さんがお兄さんの力(編曲)を必要とされ、それが素晴らしい芸術(曲と演奏)に結実しています。

2006年にサントリーホールで初めて千住さんが奏でる三枝成彰氏編の日本人の曲を聴いた時、心が打たれて暫く涙を止めることが出来ませんでしたが、このシャコンヌを初めて聴いた時、我知らず涙が零れていました。