LEVEL 4 (CCCD) (CD)

 このアルバムの発売日が2003/03/26で,今日が2013/03/31だから,ほぼ10年が経過している。

10年前といえば,自分は28歳で,転職をして新天地を求めて1年が過ぎたというところだった。

ちょうど時代の流れも大きく変わり始めていて,ネット社会なんていう言葉が本格的に使われるようになってきていた。

ほとんどの人が携帯電話を持つようになり,インターネットで情報を得ることが日常的になりつつあるような,そんな時代だった。

そして,そのとき小室哲哉は常に未来を見ていて,アルバムを通じて「将来はこうなりますよ」ということを示唆してくれていたのだ。

だから,彼の作った音楽は今聴いても全然古くない。

むしろ,今の時代にちょうど良いと言えるほどだ。

そういう意味では,当時の小室哲哉はもどかしかっただろうなと思う。

これから時代は変わっていく,だからその未来の時代にマッチした音楽を提供したいという思いが,彼にはあったのではないだろうか。

しかし,それは当時の音楽性とは,どんどん乖離してしまう結果となった。

 そして,10年後。

時代は彼の想像した通り,ネット社会となり,音楽はダウンロードして購入できる時代になった。

しかし,大きな誤算があった。

それは,彼と同じ感性のアーティストが現れなかったことである。

つまり,音楽は手軽で身近なものになったにも関わらず,それを提供できる高い音楽性を持った人間が,思ったほど現れなかった。

人々を感動させる音楽がなければ,それを聴く人もいなくなる。

だから,音楽は衰退し,音楽番組はどんどん減っている。

今や人々は,SNSなどで繋がることで必死で,音楽はそのための道具でしかない。

今の時代,果たして純粋に音楽を聴いて,感動するということがあるだろうか。

アイドルが歌う程度の曲を聴いて,本当に感動できるのか。

音楽がこんなに手軽になったのに,それとは反対に音楽性は陳腐化してしまった。

だから,globeは,再評価されて良いアーティストと言えるだろう。